L’ALBA DI MORRIGAN / Essence Remains

イタリアのメランコリック/ダーク・メタルの1st。

KATATONIA辺りをオルタナティヴ、そしてポスト・ロック風味にした感じのサウンド。ポスト・ブラックのようないわゆるブラック・メタル的要素はないながら、全体的にポスト・ロック的なふわふわした要素が強いので、やはりALCESTなどのポスト・ブラック勢や、メタル要素が薄いもののそれらに通じるARCTIC PLATEAUが好きな方にはオススメ。それらのバンドよりも、儚さとか浮遊感以上にメランコリーさを強調している作風。メロディーもストレートで分かりやすくとっつきやすいです。

メタルの宮殿の商品ページはこちらです。

LAKE OF TEARS / Greatest Tears Vol.Ⅱ

スウェーデンのゴシック・メタル・バンドによる’04年のベスト盤のボリューム2。どうやら同じ時期に1も出ているようです。

こちらですが、1stから5thの中から選抜された曲から構成されており、全体的にはまったりしたものが多め。デス・メタル色のあった初期タイトルからの曲は少なく、それに該当するTr.3はCDが違うんじゃないかと思うくらいにサウンド・プロダクションも曲そのものも雰囲気が違い浮いている印象。他の曲は割と統一感が感じられ、1枚のアルバムとして聴いても問題ないような仕上がりです。

基本的にはメランコリックなメロディーを男性ヴォーカルが歌うスタイルで、Elegy以降のAMORPHISにも通じるスタイルですが、こちらの方がよりゴシック・メタル要素の強いメランコリック・メタルといった感じ。メランコリーという線が一本通っている一方で、エレクトロの要素や、ポスト・ロック的な要素を感じさせる曲もあり、どんどん路線が変わっていったんだなというのが分かる内容でもあります。

メタルの宮殿[メタルのCD販売しています!]

LADY WINTER / The Rain Cant Be Forever

ロシアのゴシック・メタル・バンドによる’05年1st。

メロパワ寄りのドラマティックなギター・リフが曲を引っ張りつつも、女性ヴォーカルの歌い方がアンニュイな中音域なため、パワー・メタル的な突き抜けた感じがしないところがウマいなと感じさせるゴシック・メタル。非常に流麗なギター・ソロが素晴らしく、特にレガート・プレイの流れるような音の粒立ちは見事。ドラマティックなツイン・リードも聴かせてくれます。メロディアスで聴きやすいメロパワ寄りのゴシック・メタルが好きな方向け。曲の構成もシンプルなので、歌モノ・ゴシックが好きな方向けですが、上記の通りギター・ソロは実に聴き応えがあります。

メタルの宮殿[メタルのCD販売しています!]

LACUNA COIL / Dark Adrenaline

イタリアの女性ヴォーカル・ゴシック・メタル・バンドによる’12年6th。

前作はメランコリックさもありながらもそれ以上に暗くて妖しさのようなものも光る内容で、ゴシック・メタルというよりは、キャッチーでモダンなダーク・ヘヴィ・ロックといったような印象が強く感じられたものです。今作はメロディーのキャッチーさは相変わらずながら、前作よりもストレートにメランコリックさを押し出した分かり易い内容と言えます。クリスティーナ嬢の美声歌唱がメインながら、男性ヴォーカルも巧く絡めたツイン・ヴォーカル体制は聴き応えありです。今まで聴いたことの無い方も、メランコリックでヘヴィなロックが好きであればオススメですし、女性ヴォーカル好きならもちろんオススメです。

メタルの宮殿[メタルのCD販売しています!]

LACUNA COIL / Shallow Life

イタリアのゴシック・メタルバンドの5th。

男女混声ボーカルですが、とにかく双方ともまったりした感じで聴きやすく、メロディも適度にメランコリーでありつつも非常にキャッチー。メタル好き以外にも存分にアピールできるだけのものが備わった作品です。非常に聴きやすいものの、バックのギターのメロディなどはなかなか充実していて、メタラー的にも聴き所はあります。ヘヴィさはなんとか健在なものの、人によっては「聴きやすすぎるなあ…」と感じるかも。もはやメタルだけでは語れないバンド。EVANESCENCE辺りが好きな方にもオススメ。

メタルの宮殿[メタルのCD販売しています!]

LACUNA COIL / Comalies

イタリアのゴシック・メタル・バンドの’02年3rd。

ゴツめの男性ヴォーカルと、これまた渋めの女性ヴォーカルによるツイン・ヴォーカル・スタイルと、ストリングス系の音によるオーケストレーションによる壮大なサウンドが印象的なダークなシンフォニック・ゴシック寄りなサウンド。歌メロはメランコリックかつダークでキャッチー、曲構成もストレートなので、ダウナーでヘヴィでありつつも聴きやすいのが特徴。少し後に出てくるEVANESCENCEもキャッチーなサウンドという点では共通するものの、あちらよりもヘヴィさとダークさは上で、その分親しみやすさは下回るといったバランス。

また、彼らの後の作品には息苦しいほど重苦しい雰囲気の曲もありますが、それらよりはまだダウナーではないのがポイント。ともあれ、’00年代後半からキャッチーでストレートな構成の歌重視のゴシック・メタル・バンドが増えてくることから、このバンドが後続へ与えた影響もまた絶大と言えます。歌重視の女性ヴォーカル・メインのゴシック/メランコリック・メタルが好きな方には是非とも聴いてみてほしい作品。また、EVANESCENCEが好きで、もっとメタル色が強いものが聴きたい方には非常にオススメ。

メタルの宮殿の商品ページはこちらです。

LACRIMAS PROFUNDERE / Ave End

ドイツのゴシック・メタル・バンドによる’04年6th。

前作と変わらぬ路線で、アンニュイな渋い低音男性ヴォーカルがメランコリックなメロディを歌い上げる歌モノゴシック・メタル。シンプルで聴きやすい男性ヴォーカルモノが好きな方にオススメ。同じく男性ヴォーカルでメランコリックなENTWINEなどと比較すると、キラキラした感じやキャッチーさというのが無く、とにかく渋いのがこの作品の特徴。

メタルの宮殿[メタルのCD販売しています!]

KRYPTERIA / Bloodangels Cry

ドイツの女性ヴォーカル・メロディック・メタルによる’07年3rd。

女性ヴォーカルは地声スタイルでスッキリしたクセの無い声質。実力も十分です。Tr.1から熱い疾走メロパワ・ナンバーを聴かせてくれます。しかしながら、ミドル/スロー・テンポの哀しげなメロディの曲が中心で、ヴォーカル・コーラスなども駆使したドラマティックな内容。シンプルな構成の曲が大半なので、いわゆる女性ヴォーカル・ゴシック・メタルが好きな方なら楽しめるでしょう。

メタルの宮殿の商品ページはこちらです。

KILLING MIRANDA / Consummate

UKのインダストリアル・メタルの’04年作。

ヘヴィなリフと、つぶやくようなヴォーカルをメインに、サビでメロディを歌うようなスタイル。シンプルでグルーヴィなリズムと、冷徹な雰囲気を醸し出すインダストリアル・サウンド、コンピュータ・チックなエレクトロ・サウンドが融合したインダストリアル・メタル。

インダストリアル・メタルと言っても、FEAR FACTORYみたいなブルータルなサウンドではなく、あくまでラウド・ロック寄りの聴きやすくグルーヴィなへヴィ・サウンド。UKというよりは、フィンランド産辺りのメランコリックな雰囲気のある歌メロの曲もあり、Tr.4などはその代表的な例。シンプルながらも印象に残るギター・リフがGoodな曲。マリリン・マンソン辺りから影響を受けていそうなキャッチーなシャッフル・ナンバーのTr.5などはラウド・ロックが好きな方には大いにオススメ。意外とアップ・テンポな曲も多めで、そういった曲のヘヴィなギター・ワークもGood。インダストリアル・メタルとはいえ、ヘヴィなギター・ワークも重視されたサウンドですので、ヘヴィ&グルーヴィなサウンドが好きな方にオススメの作品。

メタルの宮殿の商品ページはこちらです。

IN MOURNING / Monolith

スウェーデン産メランコリック・ゴシック/デス・メタルの2ndフル。

Tr.1のイントロやその後のビート・ダウン・パートを聴いて「なんだメタルコアじゃん。」て思ってしまいましたが、その後はちょっと捻ったリズムを持たせた展開に、意外なところで休符を入れてきたりとプログレッシヴ要素もあり。また、ここぞというところでの悲哀メロディーは中々に強烈!Tr.2のサビや中間の静のパート、その後のトレモロ・リフなんていい例です。全体を聴いていくと徐々にメランコリーが強まり、メタルコア臭も減っていきます。KATATONIA辺りも思い浮かぶTr.4などはかなりのクウォリティ。スローなパート中心ながら、手数多めのドラムなど、アグレッシヴさはかなりのもので、メランコリックなだけではない辺りもこのバンドの強み。

基本8分くらいの長尺な曲が多いですが、ラストは約13分の大作!ブラスト・パートなども盛り込んだ起伏ある展開と、捻りあるリズムで聴かせる部分、そしてメランコリックなメロディーでじっくり聴かせてくれます。この曲は実にクウォリティが高い!それだけに、序盤の曲にあるような半端にメタルコアっぽい要素があるのが残念。この曲みたいな路線でじっくりメランコリックに聴かせてほしいなあと思わせるバンドです。

メタルの宮殿[メタルのCD販売しています!]